スポーツバイクのポジション調整は、かなりシビアでベストポジションをみつけるまでにかなり時間がかかたりしますが、マウンテンバイクはスポーツバイクの中でもかなり難しい部類と言えるかもしれません。
マウンテンバイクのポジション調整についてみていきましょう。
マウンテンバイクのポジション調整
まずはマウンテンバイクでポジション調整できるパーツについてみていきましょう。
真っ先にあげられるのがサドル周りです。
サドルの前後位置、サドル角度、サドル高が調節できます。
次にペダルを見ると、ビンディングペダルの場合は、クリート位置を調節できます。
あとはハンドル周りです。
ハンドル周りでは、ハンドルの太さ、ハンドル幅、ブレーキ位置、ステム長などを変更することができます。
マウンテンバイクは難易度が高い理由
ロードバイクでもマウンテンバイクでもポジション調整するポイントは大して変わりません。
しかし、ロードバイクの場合は、ポジション調整する上で体型から計算によって導き出される絶対的な基準が存在します。
一方のマウンテンバイクは、基本的に自分が乗りやすい位置にポジション調整しなくてはならないので調整が難しいのです。
もちろん、ベテランライダーであれば自分の好みがわかっているので簡単にポジションを出せるかもしれませんが、初心者だと自由度が高すぎてどこに調整してよいのかわからないということがあります。
サドル高問題
サドル高1つとってもロードバイクとマウンテンバイクではポジション調整が異なります。
ロードバイクのサドル高は股下の長さに0.88などの係数をかけて出された数値のサドル高にします。
一方のマウンテンバイクでは、登りや平坦路では高めに、下りではサドルが邪魔にならないように下げるといったように変わってくるのです。
じゃあ、登りと下りがあるコースを走るときはどうすればよいのかって話になります。
これはもう、自分の中で妥協点を探すしかありません。
登りで力を発揮しやすくするのか、下りでのバイクコントロールを重視するのかによってサドル高が変わってきます。
そのためマウンテンバイクの中には、シートポストをレバーで固定できるようにして、すぐにサドル高を変えられるようにしてあるものもあります。
ドロッパーシートポスト
マウンテンバイクにおいて、サドル高は悩みのタネでした。
しかし、近年ではそれを解決する画期的なパーツがあります。
それがドロッパーシートポストです。
ドロッパーシートポストはなんと、マウンテンバイクに乗ったままハンドルに取り付けたレバーでサドル高が変えられるのです。
これがあれば、登りでも下りでも常にベストの位置にサドル高をセッティングすることができます。