マウンテンバイクのディレイラーは同じメーカーであってもいくつかの種類が存在します。
そして種類ごとに調整方法やワイヤーの交換方法、ディレイラーの交換方法などが異なります。
ディレイラーの種類ごとの調整方法や交換方法についてみていきましょう。
グレードの違い
マウンテンバイクのディレイラーはメーカによってももちろん違いますが、同じメーカーでも3~5種類くらいのグレードがあります。
トップグレードとエントリーモデルでは、変速の動きの正確性や精度が異なります。
さらに、ギアの変速枚数などにも差がある場合もあるので、互換性もない場合もあります。
マウンテンバイクのディレイラーを上位グレードに交換する場合には、すべてを上位グレードに交換する場合は問題ありませんが、一部を変えるときは互換性に注意する必要があります。
ss規格とロング
マウンテンバイクのリアディレイラーにはSSとロングという種類もあります。
これは、ガイドプーリーとテンションプーリーの距離が違います。
マウンテンバイクはダウンヒルと登りが入り混じったコースを走ることがあるので、変速幅を多くとることがあります。
その場合に、チェーンのテンションを一定に保つためにロング規格のリアディレイラーが使われたりもします。
スプロケットを交換する場合などにはリアディレイラーのSSとロングという種類の違いも検討する必要があります。
親指シフトアップとダウン
マウンテンバイクのリアディレイラーにはトップノーマルとローノーマルがあります。
これは、親指のレバーを押したときにトップ側に変速するのか、ロー側に変速するのかという違いです。
基本的にはトップノーマルがスポーツバイクではよく使われますが、マウンテンバイクでは一時期、シフトフィールの軽いローノーマルが使われたこともあり、両方をラインナップしている種類のディレイラーもあります。
交換時にはどちらにするのか選択する必要があります。
電動ディレイラー
昨今、よく使われるようになったディレイラーの種類に電動があります。
ハードな路面を走るマウンテンバイクでは電動ディレイラーよりもシンプルな構造の機械式ディレイラーに優位性がありましたが、最近では電動ディレイラーの信頼性もあがり、プロも電動ディレイラーをよく使うようになりました。
電動ディレイラーは動きが正確で、ワイヤーの取り回しに気を使う必要もなく、ワイヤーの伸びなどもないので調整が簡単というメリットがあります。
しかし、故障をした場合は、ワイヤーで調整するわけにもいかないので、トラブルには弱いという側面もあります。
電動ディレイラーを検討する場合は日頃の調整の手間か、トラブル時のリスクかを天秤にかける必要があります。