マウンテンバイクを通勤などで使う時に気になるのが乗り心地ではないでしょうか。
サスペンションがあるので、段差などは気にならないのですが、走り出しの重さなどが気になったりもします。
乗り心地が気になったときにトライしたいのがタイヤ交換です。
マウンテンバイクをスリックタイヤなどにして乗り心地を変える時のポイントについて解説していきます。
マウンテンバイクのタイヤの種類
マウンテンバイクには通常、大きな凸凹のあるブロックタイヤが装着されています。
ブロックタイヤは、未舗装路でも凹凸がしっかりとグリップしてくれるので安定して走ることができます。
次にあげられるのがセンターリッジタイヤです。
センターリッジタイヤはブロックタイヤに似た見た目ですが、タイヤのセンター部分のブロックが繋がっているので、乗り心地はスムーズになります。
セミスリックタイヤになると、センター部分にブロックがなくなります。
舗装路ではより抵抗が少なく、安定した乗り心地となります。
スリックタイヤは文字通り、タイヤの表面にはブロックはなく、溝が掘られているだけです。
舗装路向けで通勤などで使いやすいタイヤとなります。
タイヤが乗り心地に与える影響
マウンテンバイクのタイヤには4種類あるとわかりましたが、乗り心地には具体的にどのような影響があるのでしょう。
タイヤのブロックパターンが乗り心地に影響を与える理由は転がり抵抗にあります。
転がり抵抗とは物体が転がる時の抵抗の大きさです。
転がり抵抗は、外形が真円に近づくほど小さくなります。
四角よりも円の方が転がりやすいということは言うまでもないでしょう。
ブロックのあるタイヤは遠目に見ると円に見えますが、ブロックの面は平面で、ブロックの隙間も地面と接するときは面なので多角形ということになります。
スリックタイヤは表面がなめらかなので、ブロックタイヤよりも円に近く転がり抵抗は少なくなります。
これによって軽い乗り心地となります。
スリックタイヤの良し悪し
軽い乗り心地となるスリックタイヤが通勤などで舗装路を走るときに向いているということがわかりましたが、スリックタイヤを通勤で使うメリットやデメリットはどのようなことがあるのでしょう。
スリックタイヤのメリットとしては先程あげた軽い乗り心地の他に、舗装路でのグリップ力があります。
舗装路では接地面積が高いほうがグリップ力が高くなります。
舗装路を高速でコーナリングするときはスリックタイヤの方が安心感があります。
デメリットとしては、逆に雨天時はグリップ力が下がるということです。
マウンテンバイクのスリックタイヤは排水用の溝が掘られていますが、センターリッジやブロックの方が雨天時は排水性が高くグリップ力があがります。
また、見た目としてもマウンテンバイクにはブロックが似合うという人が多くいます。
マウンテンバイクをスリックタイヤにして快適通勤仕様にする場合は、これらのことを考慮するとよいでしょう。