マウンテンバイクを公道で快適に走るための1つの手段がドロップハンドル化です。
しかし、マウンテンバイクのドロップハンドル化にはブレーキという1つの問題があります。
ドロップハンドル化とブレーキの関係についてまとめてみました。
ドロップハンドル化のハードル
マウンテンバイクのドロップハンドル化にはいくつかのハードルがあります。
まず、ハンドルそのもの取り付けです。
ロードバイクのハンドルの規格は太さが26mmか31.8mmとなっています。
一方のマウンテンバイクは25.4mm、28.6mm、31.8mmとなっています。
なので、31.8mmのマウンテンバイク用のステムと、ロードバイク用のドロップハンドルという組み合わせで取り付ける必要があります。
次の問題がブラケットです。
ロードバイクは、ドロップハンドルに取り付けられたブラケットでブレーキをかけたり変速したりします。
しかし、ロードバイクのブラケットと、マウンテンバイクの変速機やブレーキには互換性がないので、様々な手段を講じる必要があります。
ブレーキが問題になる理由
ドロップハンドル化でブレーキが問題となる理由はマウンテンバイクでよく使われているvブレーキが理由です。
vブレーキは制動力を高めるためにアームが長く、その分ワイヤーを長く引く必要があります。
そのため、通常リムブレーキを使っているロードバイクのブラケットではワイヤーを引く量が足りないのでvブレーキは使えないのです。
一方で、カンチブレーキはワイヤーの引き量がリムブレーキと変わらないので使うことができます。
カンチブレーキを使ったマウンテンバイクのドロップハンドル化ではブレーキの問題は起こりません。
バーエンドバーという妥協点
vブレーキを使ったマウンテンバイクをドロップハンドル化する場合は、ブレーキをカンチブレーキに変えるか、ブレーキレバーをドロップハンドルのフラット部分にとりつけるということになります。
しかし、ドロップハンドル化したにも関わらずハンドル周りのコンポーネントをフラットバーと同じものにしたのではあまりドロップ化の効果がありません。
結局フラットバー部分を握って走るのであれば、フラットバーと同じだからです。
ブレーキの互換性でドロップハンドル化に躓いてしまった場合は、無理にドロップハンドル化せずにバーエンドバーを装着してみてはどうでしょう。
バーエンドバーを握ることでドロップハンドルと似たようなポジションをとることができます。
外見でドロップハンドル化にこだわっているというわけではないなら、バーエンドバーというのも1つの選択肢になります。