マウンテンバイクの太いタイヤは荒れた路面をガッチリと掴み、凸凹に対するクッションにもなってくれます。
悪路を走る場合は大きなメリットを生み出してくれますが、舗装路では逆に抵抗の大きな重いタイヤとなってしまうというデメリットもあります
じゃあ、舗装路ではロードバイク用の走りやすいタイヤにしてみたいと思ったりするのではないでしょうか。
マウンテンバイクとロードバイク、タイヤ交換は可能なのでしょうか。
目次
タイヤの規格
そもそも、ロードバイクとマウンテンバイクではタイヤの規格が異なります。
ロードバイクのタイヤにはWO規格というものが用いられています。
この規格はイギリスやフランスで生まれた規格で、外形と幅をインチ×インチ、ミリ×ミリで表記します。
マウンテンバイクのタイヤの規格はHE規格というもので、アメリカで生まれた規格です。
表記はインチ×インチで、WO規格のインチ表記と同じように見えますが、WO規格はタイヤ幅を分数表記、HE規格は小数点表記します。
このようにロードバイクとマウンテンバイクでは規格が違うので互換性がなくタイヤ交換できないかのように思われますが、実はそうではありません。
HE規格でもWO規格でも表記が違うだけで、タイヤの構造的には違いはないので、サイズさえ合えばタイヤ交換することができます。
タイヤサイズを正確に把握する
さて、サイズが合えばマウンテンバイクのHE規格であろうが、ロードバイクのWO規格であろうがタイヤ交換可能ということがわかりましたが、サイズを正確に把握するというところにポイントがあります。
ロードバイクのタイヤでよくある700×23cというタイヤ。
これはタイヤの外径が700mmで幅が23mmということを意味しています。
しかし、タイヤ交換で問題となるのはタイヤの内径です。
タイヤの外径が同じでも内径が違えばホイールには装着できません。
このタイヤの内径は実はサイズ表記に括弧書きで書かれています。
たとえば、700×23Cのタイヤであれば、横に(22-622)という風に表記されています。
この622というのが内径のミリ表記になります。
マウンテンバイクにロードバイクなどの違う規格のタイヤを装着することを検討するときはこのタイヤの内径に注目する必要があります。
タイヤ幅はなるべく近いものを選ぶ
さて、タイヤの内径で互換性のあるタイヤを選ぶということがわかりましたが、もう一つのサイズ、タイヤ幅についても注意が必要です。
タイヤ幅はホイールによって装着できる幅が決まっています。
マウンテンバイクにロードバイクのタイヤを装着する場合、タイヤが細すぎる場合があります。
細すぎるタイヤを装着した場合は、そもそも装着できなかったり、パンクが多発するようになります。
装着できるタイヤ幅についてはホイールが説明書に表記されているのでタイヤ交換前に確認するようにしましょう。