マウンテンバイクのフロントサスペンションはしっかり手入れをしていないと、大事故に繋がります。
フロントサスペンションの手入れ方法や分解方法について解説していきます。
フロントサスペンションの手入れを怠ると
マウンテンバイクブームが日本で巻き起こった時代、マウンテンバイクの重大事故が報道されました。
走行中にフロントサスペンションがいきなり折れて、前方に投げ出されて、乗っていた人が半身不随となったという事故です。
原因はフロントサスペンションに雨水等が溜まってしまい、腐食が進んでしまったことが原因でした。
フロントサスペンションはこのように、手入れを怠ると重大事故につながることもあるのです。
フロントサスペンションの手入れ方法
日常のフロンサスペンションの手入れ方法としては、水抜き穴を開けて水を抜いたり、ストローク量を調整したりといったことがあげられます。
日常的に分解洗浄するというのは大変ですし、あまり分解頻度が高いと、組付けミスなどもあるので、分解洗浄は年に1回程度のペースで行うとよいでしょう。
ただし、日頃から、サスペンションのストローク量や、オイルの漏れ、シールの破損等がないかということはチェックしておきましょう。
フロントサスペンションの分解
フロントサスペンションは基本的には水やゴミが入らない様にシールされていますが、それでも長い間乗っていれば少しずつ雨水などが浸透します。
水分の浸透がなくとも、グリスなどが劣化したり流れ出して少なくなったりするので、定期的に分解洗浄してグリスアップしてあげることが必要です。
入門、中級モデルなどによく使われているコイルスプリングを使ったサスペンションであれば、分解洗浄は比較的簡単です。
マウンテンバイク用のトップキャップを外し、上のボルトと、フォークの下にあるボルトを緩めると、フロントサスペンションをバラすことができます。
マイナスドライバーやソケットレンチなどで分解できますが、フックレンチやサスペンション用のボックスレンチが必要となる場合もあるので、本格的な作業に入る前に確認しておくとよいでしょう。
コイルスプリングを使ったサスペンションの場合は、全部分解した後、グリスアップして元通りに組み立てると完成です。
エアサスペンションの分解
近年、マウンテンバイクではエアサスペンションが使われるようになってきています。
エアサスペンションももちろん手入れが必要なのですが、エアシールの取り扱いやオイル交換等、作業量が多くなります。
また、コイルスプリングのサスペンションでもオイルを使ったものもあるので、オイル式のサスペンションについては、自信がなければショップにメンテナンスを依頼したほうが間違いがないでしょう。