マウンテンバイクというと、派手なジャンプやウイリーなどを想像する人もいるかもしれません。
実はそういったトリックを行うのはトライアルと呼ばれる競技で、マウンテンバイクとは違う競技ですが、丈夫なマウンテンバイクでもトライアルと似たような動きは可能です。
マウンテンバイクでトライアルの動きを練習するポイントについて解説していきます。
自転車のトライアル競技
まずは自転車のトライアル競技についてみていきましょう。
トライアル競技は、大きな岩や、人工的に作られた障害物があるコースを、足を地面につかずにクリアしていくという競技です。
自転車トライアルには、専用の自転車が使われます。
マウンテンバイクよりも小径のタイヤが装着され、変速機やサスペンションなどはなく、フロントリフトやジャンプなどがしやすいように設計されています。
自転車自体が小さいので、マウンテンバイクよりも軽量で、高くジャンプできたり、少ない力で操ることができます。
しかし、マウンテンバイクでもトライアルで行うようなトリックをすることは可能です。
本格的なトライアルのような動きまではできませんが、マウンテンバイクでもフロントリフトやバニーホップなど、トライアルに近い動きをすることは可能です。
トライアルを練習するメリットとは
マウンテンバイクでトライアルを練習するメリットは何かあるのでしょうか。
まずあげられるのが、落車を避けるということです。
トライアルの動きの基本は、バイク上での荷重移動です。
荷重移動を使って、フロントをあげたり、ジャンプしたりすることができます。
この荷重移動を練習して身につけることで、落車もしにくくなりますし、トレイル中の障害物を避けるということもできます。
まずはトラックスタンド
マウンテンバイクでのトライアルの練習は、まずはトラックスタンドからはじまります。
トラックスタンドとは自転車の上で、足を地面につかずに立つという動作です。
足を地面につくと減点となるトライアルでは基本的な技です。
トラックスタンドはマウンテンバイクでもあまり難易度としては高くありません。
また、トラックスタンドは前後の荷重移動を繰り返してバイクを安定させるので、荷重移動の基本をマスターすることができます。
最終目標はバニーホップ
バニーホップはマウンテンバイクのような大型の自転車で行うには難易度が高いトリックですが、不可能ではありません。
マウンテンバイクのプロライダーはレース中もよくバニーホップなどで障害物を飛び越えたりしています。
荷重移動をしっかりとマスターすれば、荷重移動だけでフロントリフトができるようになり、そこまでできるようになれば、バニーホップもすぐに出来るようになります。
バニーホップを習得するには、まずはトラックスタンドやマニュアルなどを練習してからというのが順番になります。