マウンテンバイクのフレームは、他の自転車よりもかなり大きな負荷がかかります。
マウンテンバイクはどのくらいの寿命なのでしょうか。
フレームの素材からみた重量や寿命の関係についてまとめてみました。
一般的に言われている寿命とは
マウンテンバイクのフレームの寿命について、一般的には素材によっていくつか別れます。
よく使われるアルミについては10年くらいが寿命とされています。
アルミフレームに寿命がくるのは、衝撃が何度も積み重なることによって金属疲労がたまり、フレームが「へたって」しまうからです。
へたったフレームは、剛性がなくなり、重量や衝撃に耐えられなくなるとヒビ割れ、寿命を迎えます。
さて、もう1つのマウンテンバイクによく使われる素材であるカーボンについては5年ほどで寿命をむかえるとされています。
カーボンの場合は、よく言われるのが紫外線による劣化です。
カーボンは炭素繊維で出来た布を接着剤で張り合わせて作られます。
この接着剤が紫外線で劣化してしまい、強度が落ちてしまうのです。
寿命がきてしまったカーボンフレームはポキっと折れてしまいます。
アルミのようにひび割れたりといった予兆がないので、カーボンの寿命には注意が必要です。
実際の寿命とは
さきほどあげた寿命は素材からみた寿命です。
マウンテンバイクの寿命は実際には使用頻度や乗り手の重量、フレームの剛性などによって変化します。
特にマウンテンバイクの場合は落車することも多々あるので、実際にはフレームの素材からくる寿命よりも早くダメになることが多いです。
また、次々に新しいモデルが発売されるので、寿命よりも早く買い換える人がほとんどでしょう。
マウンテンバイクはハードに使ってこそ、真価が発揮されるので、寿命を気にするのではなく、どんどん乗って、フレームはある程度消耗品と考えましょう。
重量と寿命の関係
最後に重量と寿命の関係についてみていきましょう。
ロードバイクの場合、軽量フレームでは乗り手の重量に制限がかかることがあります。
しかし、マウンテンバイクの場合は、フレームにはある程度の剛性を確保しなければならないし、サスペンションもついているので、そこまで乗りての重量についてはシビアではなく、寿命にもあまり影響しません。
一方で、フレームの重量は寿命に関係してきます。
マウンテンバイクのクロスカントリー向けトップモデルはフレームもかなり軽量化してあります。
もちろん、トップモデルですから、ある程度の剛性は確保されていますが、何年も乗り続けるということは想定されていないこともあり、寿命が短めとなっていたりします。
フレーム重量が軽量化されているものなどは寿命に注意する必要があります。