同じスポーツタイプの自転車として、何かと比較されることの多いロードバイクとマウンテンバイク。
長距離移動ではロードバイクが速度に分があるように思われますが実際のところはどうなのでしょう。
ロードバイクの長距離移動
舗装路の長距離移動であれば、ロードバイクの右に出る自転車はありません。
そもそもロードバイクは100km以上の距離を50km/h近い速度で移動するプロのロードレース向けに設計された自転車です。
100km以上の舗装路を一定の速度域以上で走ろうとするならばロードバイクを選択するべきです。
走行抵抗の少ない細いタイヤに、空気抵抗が少ない前傾のフォーム、荷重を手とお尻と足の3点で分散することによる疲労の軽減などを考えればロードバイクが長距離移動で速度を出すために向いているということがわかります。
マウンテンバイクの長距離移動
国道なんて全て舗装されているんだから、ロードバイクでいいじゃないかと思った人はいませんか。
国道の中には「酷道」というものがあります。
酷道は舗装が荒いどころか未舗装のものもあります。
ロードバイクでそういった道に入ったら、細いタイヤはすぐにパンクしてしまいます。
移動区間の中に未舗装路や荒れた路面があるのならば、マウンテンバイクが有利となります。
また、雨や雪、ドロなどで舗装路でも路面状況が悪いときもマウンテンバイクの方がしっかり速度を出すことができます。
マウンテンバイクのレースでも1日に100kmを超えて走る長距離レースなどもあり、マウンテンバイクは長距離移動が苦手なわけではありません。
自分が普段走るコースの路面などを考えるとマウンテンバイクという選択肢もありになります。
キャリアからみる長距離移動
手ぶらで、長距離の舗装路を一定以上の速度で移動という条件ならばロードバイクですが、荷物を持って移動ということになるとまた話が変わってきます。
ロードバイクは基本的に荷物を持っては乗りません。
ロードバイクに乗る姿勢は極端な前傾姿勢なので、リュックを背負うと実は肩に負担がかかったります。
リュックを背負っての移動ということならば、マウンテンバイクの方が体が起きているので負担も少なくなります。
リュックでの移動となるとマウンテンバイクが良いでしょう。
しかし、さらに荷物が多くなってくると、またまた話が変わります。
リュックに入り切らないような荷物を運ぶには自転車にキャリアを取り付けてバッグを載せる必要があります。
基本的にはマウンテンバイクもロードバイクもキャリアを取り付けることができますが、アタッチメントはロードバイクの方が種類は豊富になります。
荷物を持った長距離の移動の場合は、その量によって選択肢が変わってきます。