ロードバイクでは普及しそうでしないディスクブレーキですが、マウンテンバイクでは一気に普及しました。
しかし、まだ普及して歴史が浅いせいか、ディスクブレーキが効かないといったトラブルも聞こえてきます。
ディスクブレーキの整備や交換のポイントについて解説していきます。
ディスクブレーキはまずはあたりを出す
よく聞こえてくるマウンテンバイクのディスクブレーキユーザーの声に、買ったばかりなのにブレーキが効かないというものです。
実は買ったばかりのマウンテンバイクのディスクブレーキは効かないのです。
なぜ効かないかというと、「あたり」が出ていないからです。
あたりとは、簡単に言うと、ディスクとパッドの面がピッタリ合っていない状態のことです。
新品や交換したてのパッドは何回かブレーキをかけて表面を削ってディスクと密着するように整備してあげないと、ちゃんとブレーキが効かないのです。
そこで、新しいマウンテンバイクを買ったときや、パッドの交換をしたときは、50回ほどブレーキを慣らすといった整備が必要になります。
車や通行人が少ない坂道などで何度かブレーキをかけてあたりを出すことが大切です。
ディスクブレーキはオイルが苦手
ちゃんとあたりを出したマウンテンバイクのディスクブレーキが効かないというときの原因としてよくあるのが、パッドがオイルを吸ってしまったということです。
ブレーキを類はオイルが付着すると効かなくなるということはよくありますが、特にディスクブレーキでは注意が必要です。
リムブレーキの場合、オイルの付着で効かないという場合は、ディグリーザーなどでリムの表面を綺麗にすれば再びブレーキが復活したりします。
しかし、ディスクブレーキの場合、ディスクを綺麗にしたとしても、パッドがオイルを吸ってしまうと制動力は回復しません。
ディスクブレーキのパッドは小さい穴がたくさん開いている、いわゆる多孔質になっていて、ここにオイルが入ってしまうと使い物にならなくなります。
オイルがパッドに付着してしまった場合は、パッド交換といった整備が必要となります。
油圧ディスクの注意点
ディスクブレーキはワイヤーで引く機械式のものと、油圧を使った油圧式のものがあります。
自転車が趣味の人にとって、ワイヤーは馴染みのかる機構なので整備もやりやすいのですが、油圧はあまり馴染みのない機構です。
油圧式のディスクブレーキは基本的にはあまり整備の必要はありません。
パッドの減りの管理くらいで、ワイヤーの伸びもないので日常では整備の必要なく制動力がキープできます。
ただし、年に1回くらいでブレーキフルードの交換が必要です。
この時にエア抜きなどの普段しないような整備が必要となってくるので注意が必要です。