マウンテンバイクではフロントシングルでディレイラーのないものや、フロントにトリプルを採用したものなど、フロントディレイラーに様々なタイプのものがあります。
今回はマウンテンバイクのフロントディレイラーの調整について紹介していきます。
フロントディレイラーの調整が難しい理由
マウンテンバイクのフロントディレイラーはリアディレイラーに比べると調整が難しいと言われます。
それは、フロントディレイラーはリアのギアポジションによって音鳴りが生じるからです。
フロントがアウターでリアがローのときはチェーンに大きなねじれが生じ、フロントディレイラーと干渉して音がなります。
アウターローでのギアの組み合わせはメーカー非推奨なので使わなければいいだけですが、実際にはよく使ったりします。
上手く調整してやると、この干渉は調整されるのですが、上手くやるというのが素人にはなかなか難しいところです。
電動なら調整いらず
電動ディレイラーなら、このフロントディレイラーの音鳴りはありません。
なぜなら、電動ディレイラーはリアのギアポジションに合わせてフロントディレイラーの位置も微調整してくれるからです。
フロントディレイラーの調整がどうしても上手く行かずにイライラするという人は、電動コンポーネントにしてしまうというの精神衛生上好ましいかもしれませんね。
フロントディレイラー調整のコツ
マウンテンバイクのフロントディレイラーの調整は作業としてはそこまで複雑ではありません。
まずはワイヤーをはずした状態で、フロントディレイラーがインナー側のギアと適正な位置にあるように調整します。
フロントディレイラーの調整はディレイラーにある調整ボルトを使います。
調整ボルトを回すことで、ディレイラーは動きを制限され、適正な位置にガイドがくるようになります。
インナーが終わったら、次はアウターです。
アウターはワイヤーをつけて、ワイヤーでガイドをアウターに引っ張った状態で調整します。
調整方法はインナーの調整ボルトの横にあるアウター調整ボルトで調整します。
トリプルの場合は最後にミドルの調整です。
ミドルはシフターに付いている調整ボルトでワイヤーの張りを調整することでアジャストします。
フロントディレイラーの音鳴り
調整方法としてはさして難しくないマウンテンバイクのフロントディレイラーですが、リアのギアポジションと合わせたときに音がならないようにするのはちょっと面倒な作業です。
根気よく、調整を続けることでベストポジションを見つけ出すことができることもありますが、気温やワイヤーの伸びなどで次の日には音鳴りがしてしまうこともあります。
多少の音鳴りはそういうものだと諦めてしまうしかありません。
インナートップやアウターローの組み合わせはメーカー非推奨なので、そこでの音鳴りは妥協が必要です。